ローカル5Gのニュースを見たのが一週間くらい前。LTEを自営で使えるのってスゴくないですか?

  • まず調べてみる

①ローカル5G
総務省は、4月10日に携帯電話事業者4社への割当が決まった3.7/4.5GHz帯と28GHz帯の5G用帯域のうち、4.5GHz帯の200MHz幅(4.6-4.8GHz)と28GHz帯の900MHz幅(28.2-29.1GHz)をローカル5Gで使えるようにすることを計画している。今回利用が可能になるのは、これらの帯域の中で、衛星通信業務などとの共用検討が終わっている28.2-28.3GHzの100MHz幅だ。具体的な帯域利用のルールが決まるのはこれからだが、100MHz幅を丸ごと5Gで利用できるようになれば、最大通信速度3Gbpsという超高速の自営無線が実現する。
3Gbpsということは諸条件を無視すればFHD(1920×1080)を非圧縮で伝送できるということ。つまり、こういう計算。
(1920×1080)pixel×24bit/pixel=49766400bit=49.8Mbit/frame
49.8Mbit×60fps=2988Mbps=約3Gbps
ただ物理レートが3GbpsでもMAC層、TCP/IPなどのプロトコルオーバヘッドを考慮すると実効レートは7割程度しか確保できないので2.1Gbps。さらに5G候補周波数帯における利用イメージを見ると、最大3Gbpsが意味するところはMIMO数(アンテナ数)、QAM(符号化率)などをMAXにしたケースと思われるので、消費電流を抑えるためアンテナを減らしたり、安定性を高めるためにQAMを下げたりすると、もっとレートは下がる感じ。でも半分くらい性能下げても1Gbpsとか出るならかなり使える印象。

②自営BWA
年内に利用できるようになると見られているもう1つの無線通信システムが、「自営BWA」だ。地元に密着した無線通信サービスを提供している地域BWA用の周波数帯2575-2595MHz(20MHz幅)を、地域BWAが利用していない、あるいは近い将来利用する可能性が低い場所に限り、企業などが自営無線で利用できるようにする。通信方式には、BWAで使われているLTEが用いられる。
周波数が低く帯域幅が狭いものの、これも使える感じ。
  • まとめ
こんなことも書いてある。
海外では、Wi-Fiと比べて伝送特性に優れ、遅延が少ないLTEを自営網として利用する「プライベートLTE」が、鉱山や空港、港湾、プラントなどで活用されている。「最近は工場のネットワーク化に使いたいといった案件も出てきている」(エリクソン・ジャパンCTOの藤岡雅宣氏)という。
結論としては、ベストエフォートで良い環境なら無線LANを使うのがお得と思う。理由は無線LANはコンシューマ向けに広がっているのでモジュール費用も安いし、評価環境(プロトコルアナライザーなど)も揃ってる。その一方で低遅延を追求したい場合、免許、モジュール、評価環境などの費用が確保でき、5Gメーカーから購入できる目途が立つならローカル5G、自営BWA(LTE)という選択肢も視野に入る気がする。すごい時代になりました。
  • 2019/07/04追記
最初に読んだ記事「ローカル5G」とは何か “使えない無線LAN”の代替策にを見つけました。会員限定記事ですが、IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)と5G(LTE)を比較し、ローカル5Gが無線LANより優れている点5G(LTE)を導入するためには免許取得などの課題があること、などメリット・デメリットについて触れられています。ローカル5Gはスゴいですが、安易に踏み込むと色々ハードルがあるということですね。勉強します。

続く
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