ペイヴメントの日記

単なる日記です。1000文字程度の文章をなるべく毎日書こうと思います(書けなくてもOK)

ドラクエ1~5は何度プレイしたか分からない

  お題「人生で一番やり込んだゲーム」

 思春期(12~18歳)にドラクエ1~5と出会い、幾度となくプレイを重ねた。ゲーム中の印象的な出来事たちはその後の人格形成と価値判断基準に大きな影響を与えた。

 ドラクエ1:ドラゴンを倒しローラ姫を救出後、ラダトームの町で宿屋に泊まると「ゆうべはおたのしみでしたね」と声をかけられ小学6年生にはちょっと早い大人の世界を垣間見た。以後、勇者に献身的な愛を捧げるローラ姫を見て、いつかこのような女性と出会いたいと思った。そのためにもドラゴンを倒せるような強い男であらねばと考えた。ドラクエ2:「水門の鍵を持って逃げた盗賊ラゴス」の居場所はドラクエ史上最大の謎だが、分かれば2度と迷うことはない。これはプログラミングのデバッグにおける教訓として肝に銘じている。ドラクエ3ギアガの大穴に落ちるとアレフガルドに辿り着くイベントは衝撃だった。以後、地球には「エヴァンゲリオンジオフロント」みたいな地下世界があるという妄想に取りつかれている。ドラクエ4モシャスで勇者の身代わりになって死んだエルフのシンシアが、エンディングで生き返るシーンを見て「良い行いは報われる」と思えた。実はエビルプリーストによる策略なのに、エルフのロザリーを人間に殺されたと勘違いして人間を滅ぼそうとするピサロ。気の毒だが「騙される方も悪い」と思った。裏切りの洞窟で人間不信に陥ったホフマンを見て、人間関係で傷つき心を閉ざしてしまうと人生を無駄にすると思った。ドラクエ5:好きな人のために身を引く幼馴染のビアンカに謙譲の美徳を感じつつ、私は欲しいものは欲しいと言いたいと思った。シリーズの全作品においてダンジョンは急がば回れ。一番遠いルートが正解なのだ。

 人生はドラクエのように単純ではない。そんなことは百も承知だが、私は性善説に基づくドラクエの世界観が好きだ。